
友人の田舎に行って人生初の藍染に挑戦してきました。何かを作るのはやっぱり楽しい!(写真:筆者提供)
疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第60回をお届けします。
書き始めたら止まらなくなった理由
さて、ふと気づけばこの連載も今回で60回目である。
ってことは、約1年3カ月の長期にわたり毎週毎週、それも毎回われながらどうかと思うほどの長文を担当編集者に送りつけてきたことになる。
本当のところを言えば、連載を始めた当初はこれほど書きたいこと、書くべきことが次々と出てくるとは考えていなかった。
でもいざ書き始めたら、止まらなくなった。
何しろ執筆を機に改めて振り返ってみたらですね、会社を辞めたあおりで切羽詰まってしょうことなしに始めた「買わない生活」がですよ、もうまったく思いがけないことに、それまでの恵まれたサラリーマン人生ではどうしても手に入れることができずにいた「すべて」を、いつの間にやらことごとくわが人生にもたらしていたのだ!
それは何かといえば、「仲間」であり「健康」であり「有り余る自由時間」であり「オシャレな生活」であり「豊かさ」であり「老後の安心」であり、さらには「自分の中に眠っていた能力の開花」であり……そうまさに「すべて」としか言いようがない。
いやはやびっくり! ホント、これがびっくりせずにいられようか。
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