上司が「席に仕切り」を作りたがらない本当の理由 部下の姿が見えない上司の「憂鬱」が関係?
部下の姿が見えない上司の憂鬱
緊急事態宣言後、新たに週4日以上のテレワークを実施した人を対象に行われた調査では、管理職と非管理職(一般職)の間に意識のズレがあることがわかる。テレワーク中に不安を感じた点として管理職は、「部下の業務推進」(50.0%)、「部下とのコミュニケーション」(49.3%)が1、2位を占める。
一方、非管理職は「同僚との連携」(51.0%)、「自身の業務推進」(48.0%)が1、2位で、「上司とのコミュニケーション」(40.7%)は8位にあがっているに過ぎない(総合人材サービス企業のアデコが2020年7月に管理職・一般職それぞれ300人に行った調査)。部下よりも上司のほうが、相手を気にしている様子がうかがえる。
またテレワーク実施後ほぼ1年たってから行われた別の調査では、長期化するテレワークで部下とのコミュニケーションにストレスや悩みが「かなり増えた」または「増えた」という回答が40.1%で、「かなり減った」または「減った」という回答の9.5%を大きく上回っている。そして、増加した理由として第一位にあがったのが「部下との距離感」(63.9%)だった(ダイヤモンド・コンサルティングオフィスが2021年5月に行った調査。管理職539人の複数回答)。
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