就活で「伝わるES」「伝わらないES」その意外な境目 バイトやサークル経験を重視する大学生の盲点

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大学生の就活で、苦戦する人が多いエントリシート。筆者は「What」よりも「How」を書くことを説きます(写真:kyonntra/GettyImages)
「教科書を予習するのに、いちいち調べたり考えたりせずにすむように作られた、手軽な参考書」を指す”あんちょこ”という言葉。「安直」が語源ですが、「仕事にこそ、あんちょこが必要なんです」と話すのは、当サイトで『角田陽一郎のMovingStudies~学び続けてキャリアを伸ばす~』を連載中のバラエティプロデューサー・角田陽一郎氏。
そんな角田氏が、『考具』シリーズで知られる加藤昌治氏とタッグを組んだのが『仕事人生あんちょこ辞典』。昨年9月に代官山蔦屋書店で開催された本書の発売記念イベントを皮切りに、現在も配信にて、お悩み相談に答えるトークイベントを開催中です。
今回取り上げるのは、エントリーシートの書き方に悩む、就活中の大学生の質問者への”あんちょこ”回答です。(前回の記事はこちら

「What」ではなく「How」を描く

「エントリーシートを書いているのですが、大学時代に、特筆すべき経験がなにもありません。4年間でしていたことと言えば、学校の授業に出ることと週2回の家庭教師のバイトぐらいで、イベントを主催したり、サークルで幹事長をしたこともありません。読者を惹きつける文章を書かれているおふたりに、特筆すべきエピソードがない私でも、魅力的なエントリーシート(文章)を書く方法を教えてほしいです」(21歳/大学生)

加藤:質問は「エントリーシートの書き方」と「魅力的な文章の書き方」ということですが、まずエントリーシートに関して言えば、「(自分には)特筆すべきことがない」はうそだね。

角田:おお。「うそ」とは、言い切るね。

加藤:『仕事人生あんちょこ辞典』の「履歴書」の項目に書いたけれど、この質問者の方みたいに「自分には特筆して書ける経験がない」と考えちゃう人って、「何をやってきたか」という話、要するに「What」の話に終始してしまっていると思うのよ。

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