まず、文章の最初と、文章の最後です。実は最初と最後を読めば、相手が言いたいことがだいたいわかるという場合があります。
例えば、「最近の若者に足りないものはなんだろうか」から始まって「というわけで、最近の若者は勇気が足りないと思う」と最後が結ばれている文章があったとして、何が言いたいのかは一目瞭然ですよね。明らかに、「最近の若者に足りていないのは勇気だ」という主張がしたいのだとわかります。
これがわかれば、文章もきっと「なぜ最近の若者に足りていないのが勇気なのか」「どうして勇気が足りなくなってしまったのか」ということが書かれているはずで、どんな具体例が説明されていてもこの主張を伝えるための例なのだと思って読むことができます。これがわかって文を読むのとそうでないのとでは雲泥の差なわけです。
最初と最後に主張が書かれる理由
なぜ最初と最後で主張が書かれるのかというのは、『ドラゴン桜』の中で説明されています。
序論・本論・結論という文章の型の中で、序論と結論を読むことで結論の方向性がわかるということですね。文章のスタートとゴールがわかっているわけですから、その道筋は大体想像がつくというわけです。
同じように、タイトルやサブタイトル、目次の章タイトルなどを先にじっくり読むのも有効です。「若者に足りないものは何か」というタイトルなのであれば、きっと若者に足りないものを考察して教えてくれる文章なんだろうと予想がつきます。そしてその答えに注目して読んでいけば、文章の中身がおのずと見えてくるはずです。ここを重点的に読めば、作者の意図がよくわかるというわけですね。
いかがでしたか。読解は非常に重要な能力で、相手の意図を理解するという意味では本を読むだけではなく、相手の話を理解することにもつながるという意味では社会人としても必須の力だと言っていいと思います。みなさんもぜひ、文章を読むテクニックを使って読解の力を身につけていってください!
前回記事:東大生断言「頭がよい人」「そうでない人」決定的差
前々回記事:東大生が明言「地頭以上に東大合格に必要な要素」
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら