東大生実践「速く正確な読解」すぐ身につく簡単技 「作者の意図」が読めれば、一気に理解が進む

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まず、文章の最初と、文章の最後です。実は最初と最後を読めば、相手が言いたいことがだいたいわかるという場合があります。

例えば、「最近の若者に足りないものはなんだろうか」から始まって「というわけで、最近の若者は勇気が足りないと思う」と最後が結ばれている文章があったとして、何が言いたいのかは一目瞭然ですよね。明らかに、「最近の若者に足りていないのは勇気だ」という主張がしたいのだとわかります。

これがわかれば、文章もきっと「なぜ最近の若者に足りていないのが勇気なのか」「どうして勇気が足りなくなってしまったのか」ということが書かれているはずで、どんな具体例が説明されていてもこの主張を伝えるための例なのだと思って読むことができます。これがわかって文を読むのとそうでないのとでは雲泥の差なわけです。

最初と最後に主張が書かれる理由

なぜ最初と最後で主張が書かれるのかというのは、『ドラゴン桜』の中で説明されています。

(漫画:©︎三田紀房/コルク)

序論・本論・結論という文章の型の中で、序論と結論を読むことで結論の方向性がわかるということですね。文章のスタートとゴールがわかっているわけですから、その道筋は大体想像がつくというわけです。

同じように、タイトルやサブタイトル、目次の章タイトルなどを先にじっくり読むのも有効です。「若者に足りないものは何か」というタイトルなのであれば、きっと若者に足りないものを考察して教えてくれる文章なんだろうと予想がつきます。そしてその答えに注目して読んでいけば、文章の中身がおのずと見えてくるはずです。ここを重点的に読めば、作者の意図がよくわかるというわけですね。

いかがでしたか。読解は非常に重要な能力で、相手の意図を理解するという意味では本を読むだけではなく、相手の話を理解することにもつながるという意味では社会人としても必須の力だと言っていいと思います。みなさんもぜひ、文章を読むテクニックを使って読解の力を身につけていってください!

前回記事:東大生断言「頭がよい人」「そうでない人」決定的差
前々回記事:東大生が明言「地頭以上に東大合格に必要な要素」

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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