崖っぷちOLを救済した「片づけの神」とは?

決意の断捨離で、人生に活路を見いだす

今の私があるのは、あの日の断捨離のおかげです(イラスト:かんべ みのり)
 きちんとした将来設計もないまま、大学を卒業後、フリーター→海外を放浪し、帰国後、東京でひとり暮らしを始めた非エリートアラサーOL・かんべ。
 どさくさに紛れて正社員の職に就くところまではよかったが、リーマンショックを契機とする転職活動で自分の市場価値の低さを思い知る。気がつけば世の中はエリートと非エリートに分かれており、自分は間違いなく後者。若さゆえの無謀さで、ここまで非エリートでも何とかやってこれたが、はたして10年後は……?
 また不況が襲ってきても、ひとりで生きて行ける経済力をつけよう、キャリア設計をこれからちゃんとしようと決意し、ビジネススクールに飛び込む。エリート勝ち組だらけのビジネススクールで非エリート女子が何を学んできたか、どのように仕事に生かされていったか、そしてどのように人生が変わっていったかについて、つれづれなるままに記す。

  

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ビジネススクール入学当時、私が住んでいたのは、築年数が自分の年齢と同じ木造アパートだった。外観はややボロかったけど、中はリノベーションされていたこと、意外に広かったこと、都心だったこと、最初の仕事のお給料で何とか家賃を払っていけそうだったことが決め手となり、そこに住むことにした。

ビジネススクールの単科生として授業を受講し始めたのは、住み始めて4年目の夏。忘れもしない、予習中のある日、私に神が舞い降りた。片づけの神である。ちょうど、「この授業が終わったらどうしようか、本科を受験するか、するまいか、学費はどうしよう……」という問いと対峙していた時期でもあった。そこで、当時ベストセラーになっていた『人生がときめく片づけの魔法』を読んでしまったのだ。

そのアパートには思い入れがあった。

家を決めた当時、海外から帰ってきて、フリーターから正社員にステップアップした時期でもあった。初任給としては予想外にいいお給料を提示され、ラリった状態で決めた家なのだが、レトロで何ともいい雰囲気なのである。まさかその翌年にその会社が潰れ、転職で給与が減るなんて思ってもいなかったから、自分の城を好きなもので埋め尽くし、喜んで家賃を払っていた。昔から集めていた大好きなマンガをたくさん並べ、赤やピンクの生活小物で埋め尽くし、ポップでカラフルな部屋にした。土日ごとに友人たちと家飲みなどを繰り広げていたものだ。

体を壊して貧困生活に突入して以降は、人との付き合いが切れてしまい、誰も来ない家になった。そのうえ、おカネの心配ばかりして、ほかのことを考える余裕もなかったので、自分の持ち物を見直すこともなかった。部屋はごちゃごちゃ、小物の上にはホコリ。もし大学院に入学するなら、これからもっと本や物が増えるぞ……。

そんなこんなで今回は、一念発起してビジネススクールに入学する前に行った、断捨離について紹介したい。何を隠そう、この断捨離こそが、ビジネススクールに入学するという決断を後押ししてくれたのである。

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