子どもが小さいうちは単身赴任を避けよう 夫のもとへ行き、家族で住んだほうがいい

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グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、ベストセラー『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』の著者であるムーギー・キム氏の母親で、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた 著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
→ミセスパンプキンへの相談はこちらで受付中です。

 

【読者からの相談】

 私どもは、保育園児2人を抱える共働き夫婦です。
 夫は料理はもちろん、家事育児に非常に協力的な人ですが、仕事の都合で単身赴任となり、1年半です。その少し前に一戸建てを購入したばかりでした。
 夫は夫婦共働きも大賛成で、私も出来れば今の仕事を続けたく思いましたが、夫の赴任先が地方だったため、子供の学習レベルや将来の選択肢が東京に比べて狭くなることを気にし、単身赴任を決意したのは夫です。私は、父親と離れた、生活がこれから成長していく子供たちの心に影響が出ないか、この状況をずっと続けるのはどうなのか、心配しています。
 現在、夫はほぼ毎週末帰宅しており、普段は毎朝電話やスカイプなどで連絡もとっております。2人ともパパが大好きで、コミュニケーションはたくさん取れているとは思います。ちなみに赴任先に行っても多忙な夫の生活では、週末くらいしか一緒にはいられないと思います。
 いずれにせよ週末に集中してコミュニケーションを取るなら、今、離れている状況でもそんなに変わりはなさそうですが、やはり影響するのでしょうか。たとえば母親の私がうまく立ち回れば何とかなりますか。
 単身赴任は長引きそうな状況で、子供の小学校入学に合わせて引っ越しするべきか悩んでおります。ミセス・パンプキンはどのように考えますか。
麻井(仮名)

 

【パンプキンからのコメント】

おカネやモノ以外の人生の目標とは?

最近の新聞記事で、NPO「かものはしプロジェクト」共同代表・村田紗耶香さんのインタビューがありました。彼女はアジア人留学生のホストファミリーをする家庭で育ったので、アジア人としての自覚を持って成長されたのだそうです。

彼女は大学2年のとき、NGOのスタディーツアーに参加して、東南アジアにおける児童買春の実態を見ます。そこで、「児童買春を防いで、子供たちが将来に希望を持ち、笑顔で過ごせる世界にしたい」と強く思い、目にした以上やるしかないとその思いだけで、大学在学中に仲間と3人で、「かものはしプロジェクト」を設立したのです。

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