一度切れた「母子の絆」は取り戻せない 妹が母との同居に大反対、どうすれば?

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グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、ベストセラー『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』の著者であるムーギー・キム氏の母親で、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた 著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
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【読者からの相談】

 私は20代の男性で、2歳違いの妹と2人暮らしです。15年ほど前、母親の都合で両親は離婚し、父はしばらく茫然としていましたが、その後、父は家事なども何とかこなすようになり、立派に私たちを育ててくれました。この間、母と私たちも没交渉でした。
 最近父が亡くなり、風の便りでそれを知ったという母親から電話がありました。私たちの家に戻ってきたいというのです。兄妹だけの生活は不憫で、これからの私たちの結婚その他の行事を考えると、放っておけないというのです。
 母は金銭的にもとても困っているようで、私はこのまま没交渉で過ごすのも罪悪感を覚えるのですが、妹は大反対です。私たちがいちばん母親を必要としているときに出て行った人と暮らしたくないというのです。どのように思われますか?
高田(仮名) 

 

【パンプキンからのコメント】

親の最優先の責任は子育て

同居するのはやめた方がよいと思います。それで、まずは、金銭的に困っている母親を放っておくのは罪悪感を覚えるという高田様だけ、会っておかれるのはいかがですか?

高田様のお母様のことを悪く言うつもりは毛頭ありません。子供を置いて家を出る母親の事情ですから、よほどの事情があったのかもしれません。そしてそのような不幸に遭ったことのない私が、このような件に関して軽々しく言及するのは控えたいと常々思っておりますが、ご批判を受けることを承知の上であえて申し上げますと、お母様は身勝手だと思います。

どのような事情があったにせよ、多感な時期の子供2人を置いて家を出た以上に、結婚が決まったときに親がいないのは不憫だと考える人に、私はあまり同情を覚えません。

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