なぜか「話しにくい」と言われる人に共通する盲点 会話中にスマホを見たりしていませんか?
相手との相性が良ければ「この人は話が早い」とプラスに評価してもらえますが、相性が悪ければ、残念ながら「話の腰を折りやがって」「人の話を全然聞いていない」「思い込みが激しくてちゃんと会話ができない」などと思われかねません。
会話は、食うか食われるかの戦いではありません。相手の発言は相手のものであり、途中で横取りする必要はありませんし、わざわざ余計なことをするより、黙って、素直な心で相手の言うことを最後まで聞いたほうが、よほど相手から信頼され、「賢い」「話しやすい」と思ってもらえるでしょう。
相手の話を先回りしたくなったら、深呼吸したり、頭の中でゆっくり数を数えたりして気持ちを落ち着かせること。勝手な解釈をすることが多く、「人の話を全然聞いていない」と言われがちな人は、やはり家族や気の置けない友人との会話の際に、「相手の言った内容を要約し、正しいかどうかを確認する」というトレーニングをすることをおすすめします。
反論したり持論を展開するのも×
相手が話したことに対し、つい、「それはどうだろう」「違うんじゃないかなあ」「いや、自分はこう思う」と反対意見を言ったり、求められてもいない持論を展開したりするのも、「この人とは話しにくい」と思われる原因となります。
相手の話をまず否定してしまう人のなかには、天邪鬼気質で、何が何でも相手が言ったことと反対のことを口にしないではいられない人もいれば、相手がどう思おうと、自分が思ったことを言わずにはいられない人もいるでしょう。
いずれにせよ、話しやすい人になるためには、相手の話を聞いた後、口を開く前に、「今から言おうとしていることは、相手をどんな気持ちにさせるか」を想像し考える必要があります。ポジティブな内容でもネガティブな内容でも、相手の話を頭から否定すると、相手の「話したい」という気持ちを一瞬にしてそいでしまいます。
たとえば、何か目立った特徴や特技があるわけでもなく、会社員として真面目に働いてきた人が、突然、「YouTuberになりたいんだよねえ」と言ったとします。あなたはどのようなリアクションを返しますか?
「えー! やめときなよ」「そんな簡単なもんじゃないよ」「いい歳して、なにバカなこと言ってんの?」と答えるでしょうか?
「いいじゃんいいじゃん。やりたいと思ったことはどんどんやりなよ」と答えるでしょうか?
私なら、絶対に後者です。これはまた別の項であらためてお話ししますが、私は基本的に、ポジティブな発言に対しては、ポジティブなレスポンスを返すことを心がけています。
誰かが「何か新しいことを始めたい」というときは、実現可能性が高かろうと低かろうと、やりたいこと、未来への希望があふれていて、ワクワクが止まらない状態です。だから人に話したくて仕方がないのです。そんなときに、いくら現実的で冷静な意見であろうと、ネガティブな言葉など聞きたくありません。