「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則 日常の出来事を「おもしろい話」にするポイント

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
同じ体験でも話し方次第で相手の反応が変わるようです(写真:tkc-taka / PIXTA)
あなたが話しても誰も笑わないのに、別の誰かが似たような話をすると大受けする。その光景を見て嫉妬したり「なぜあいつばかりが?」と首をひねったり――。こんな経験をしたことはないでしょうか。おもしろい話し方ができる人とできない人にはどのような違いがあるのか、即興力養成講師で放送作家の渡辺龍太氏の『おもしろい話「すぐできる」コツ』より一部抜粋・再編集してお届けします。

おもしろい話は「感情と行動」をセットで

自分に起きた出来事をそのまま相手に話したのに、それがおもしろい話として伝わらない人もいます。その理由は、「出来事の中における自分の感情を語っているつもりで、実は行動のみを語っていること」にあります。

「自分の感情をありのままに相手に伝えられる人」は、実はそれほど多くありません。多くの人がやりがちな「落とし穴」は、「行動ばかり説明して、感情を語らない」状態になってしまっていることです。

読者の多くも、テレビやYouTubeなどの「動画」を楽しんでいると思います。この動画というのは、「映像」と「音」という2つの要素からできています。映像もしくは音のみで情報を得ることは可能ですが、「動画」よりも情報量が劣るのは、言うまでもありません。

同じように人間の活動も、必ず2つの要素からできています。それは、「感情」と「行動」です。この感情と行動はセットで語らなければ、相手に伝わらないのです。

具体例をあげましょう。朝、目覚めたばかりのとき、仕事に行かなくてはと思いながらも、実際は横になっているというような瞬間もあると思います。これは「仕事が嫌だ」という感情と、「動き出さない」という行動が合わさった状態です。

逆に、ボケーッと何も考えないで歩いているという瞬間は、「何も感じていない」という感情と、「歩いている」という行動が合わさった状態です。

このように人間の活動というのは、「感情」と「行動」が必ずセットになっています。どちらかが欠けるということはありません。

次ページ読み手の想像で補足された話は「普通」すぎる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事