「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則 日常の出来事を「おもしろい話」にするポイント
おもしろい話は「感情と行動」をセットで
自分に起きた出来事をそのまま相手に話したのに、それがおもしろい話として伝わらない人もいます。その理由は、「出来事の中における自分の感情を語っているつもりで、実は行動のみを語っていること」にあります。
「自分の感情をありのままに相手に伝えられる人」は、実はそれほど多くありません。多くの人がやりがちな「落とし穴」は、「行動ばかり説明して、感情を語らない」状態になってしまっていることです。
読者の多くも、テレビやYouTubeなどの「動画」を楽しんでいると思います。この動画というのは、「映像」と「音」という2つの要素からできています。映像もしくは音のみで情報を得ることは可能ですが、「動画」よりも情報量が劣るのは、言うまでもありません。
同じように人間の活動も、必ず2つの要素からできています。それは、「感情」と「行動」です。この感情と行動はセットで語らなければ、相手に伝わらないのです。
具体例をあげましょう。朝、目覚めたばかりのとき、仕事に行かなくてはと思いながらも、実際は横になっているというような瞬間もあると思います。これは「仕事が嫌だ」という感情と、「動き出さない」という行動が合わさった状態です。
逆に、ボケーッと何も考えないで歩いているという瞬間は、「何も感じていない」という感情と、「歩いている」という行動が合わさった状態です。
このように人間の活動というのは、「感情」と「行動」が必ずセットになっています。どちらかが欠けるということはありません。
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