「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則 日常の出来事を「おもしろい話」にするポイント
改めて、私が補正して解釈したメガネ男子の感情部分を見てください。すべてがネガティブな感じです。「真面目な男子がギャルのせいで嫌な思いをした話」という先入観から、メガネ男子の感情を勝手に決めつけているのです。
メガネ男子の「本当の感情」はこうだった!
私はこの話をしてもらった後、メガネ男子にその時の感情がどうだったのかを、逐一聞き出してみました。すると、当初私が考えていたよりも、はるかに幅広い感情の変化があったことがわかりました。
私が勝手にメガネ男子の感情を決めつけて、感情補正をしながら聞いていた時のものと比較しながら読んでみてください。
【例:あるメガネ男子の日常(+話しながら思い出している本人の感情)】
「今、足の小指が少し痛くてジンジンしてるんですよ。
→(昨日のことを話すならこれかなという深い意味のない感じ)
→(昨日のことを話すならこれかなという深い意味のない感じ)
何でかって言うと、昨日の終電間際、まあまあ混んでいる電車に乗ったんです。
→(ギリギリ間に合ってよかったという嬉しい気持ち)
→(ギリギリ間に合ってよかったという嬉しい気持ち)
僕の後に乗ってきた人がギャルっぽい女の人で、電車に乗ってからもずっとペラペラ通話してて。
→(「美人が隣に来た!」とテンションが上がった感じ)
→(「美人が隣に来た!」とテンションが上がった感じ)
それで、電車って発車する時、ちょっと揺れたりするじゃないですか。だからスマホで話してるギャルが、その時見事にバランスを崩して、こっちに倒れてきたんですよ。
→(このままギャルとぶつかると密着してしまいそうというドキドキ感)
→(このままギャルとぶつかると密着してしまいそうというドキドキ感)
それで、厚底サンダルみたいな靴のヒールで、僕の足の小指が踏まれたんです。
→(密着じゃなく、こんなオチになってしまったのかというガッカリ感)
→(密着じゃなく、こんなオチになってしまったのかというガッカリ感)
それが本当に、机の角にぶつけた時みたいに、痛かったんですよね。
→(予想外の痛みの強さへの驚き)
→(予想外の痛みの強さへの驚き)
でも、すぐにそのギャルは僕に『すみません!』と謝ってくれました。
→(ギャルの笑顔が素敵なので、許すどころか怒りもわかない感じ)
→(ギャルの笑顔が素敵なので、許すどころか怒りもわかない感じ)
だから、痛かったですけど、相手は女の人だし『大丈夫ですよ』と言っておきました。
→(美人な女性と会話した嬉しさ)
→(美人な女性と会話した嬉しさ)
言うほど、ひどい話ってわけじゃないですけどね」
→(足が痛い云々は大きな問題ではなく、一言でギャルとの会話が終わってしまったガッカリ感のほうが強いんだけど……という感情)」
→(足が痛い云々は大きな問題ではなく、一言でギャルとの会話が終わってしまったガッカリ感のほうが強いんだけど……という感情)」
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