なぜか「話しにくい」と言われる人に共通する盲点 会話中にスマホを見たりしていませんか?

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ただ、慣れないうちは、話を聞きながら「表情を動かさなきゃ」「リアクションをとらなきゃ」と思うと、上の空になってしまうおそれがあるので、最初は、家族や気の置けない友人との会話の中で練習してみましょう。

リアクションや「次に話すこと」に気を取られてしまう人は、とにかく余計なことを考えず、聞くことに集中しましょう。これについては、別の機会にあらためてお話しします。

また、「緊張して目を合わせられない」という人にも、「つまらない?」「興味ない?」と言われやすい人にもおすすめなのが、相手にそれを伝えてしまうことです。

「最初に謝ってしまう」のも一つの手

会話の最初に「私、話しているときに緊張して相手と目を合わせられないんです」「よく、『つまらない?』『興味ない?』と言われるんですが、真剣に話を聞いているだけなので、気にしないでください」と言ってしまえば、相手にもわかってもらえますし、かなり気が楽になり、リラックスして会話ができるようになるのではないでしょうか。

なお、多くの人がついやってしまいがちなのが、相手が話しているときに携帯やスマホを見てしまうことです。

恥ずかしながら、私は15年ほど前に、「人が話しているときに携帯見すぎ」と友人に叱られたことがあります。私自身はちゃんと話を聞いているつもりでしたが、無意識のうちに携帯をチラチラとチェックしていたようです。

ちなみに、友人とは、その時点ですでに10年ほどのつきあいがあり、お互いにダメなところも許し合ってきたので、「この人、こういうところを気にするんだ……」という新鮮な驚きがありました。

しかし、意外な人に意外なところで叱られたおかげで、そのできごとが強く印象に残り、以後、人と話すときには極力携帯やスマホを見ない(見るときに「ちょっとスマホ見るね」と一言断りを入れるか、相手がトイレに行ったときなどにこっそりチェックする)ように気をつけています。

逆に、相手や相手の話に興味がないことを伝えたいとき、早く会話を切り上げたいときなどには、ここで紹介した「何度も時計やスマホを見る」「リアクションをとらない」「堂々とあくびをする」「さえぎって別の話をする」といった行為は、いずれも有効だといえるでしょう(人間関係がこじれても、責任は一切負いません)。

相手が話し終えるのを待たずに、相手が言わんとしていることを想像し、先回りして言う。相手が話したことを素直に受け止めず、自分なりの勝手な解釈を加えてしまう。これらは、頭の回転が速い人、せっかちな人、「自分は頭がいい」「自分はコミュニケーション上級者だ」と自負している人がやりがちなことです。

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