東大も早慶も「出身大学名」がついに無意味になる オンライン授業が「大学の価値」の根本を変えた
大学横断、大学淘汰の時代へ
『GAFA next stage』では、大学がディスラプター(改革を目指す破壊的企業)の餌食になると書かれていますが、そのとおりだと思います。強い大学はより強くなり、弱い大学は死ぬでしょう。私は、日本においては、大学そのものがなくなるのではないかという感覚すらあります。
すでに、ハーバード、スタンフォード、MITなど、強い大学ほど、授業をオンラインのコンテンツとして提供しています。学ぼうという意思があれば、大学の壁を越えて学べるようになりつつあるのです。
1つの大学で教育を受けるのでなく、たとえば、コンピュータサイエンスはMITで、物理学はスタンフォードで、東洋史は中国の大学でという形が可能になります。
数年後には、大学の卒業証書よりも、このような学習履歴のほうに値打ちがあるという時代になるでしょう。ブロックチェーン技術を使えば、大学をまたいだ学習履歴も証明できますからね。
GAFAのような企業が、世界中の有名教授のコミュニティをつくって、単位を認証する仕組みを構築し、その市場に乗り込めば、大学という世界は一気にひっくり返ってしまうでしょう。そして、そうなったほうがよいと私は考えています。自分にチャンスがあればそれをやりたいとも思うほどです。
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