就活で見逃しがちな「グループ面接対策」の重要性 一対一と勝手は違うがパターンを知れば大丈夫

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新卒採用でのグループ選考にはどのような備えができるのだろうか(写真:ふじよ/PIXTA)

大手企業ではかなりの率で実施されるのがグループワーク(GW)だ。就活サイトからのエントリーが一般化した2000年代から増えてきた。

グループワークは面接の一種と考えられるが、大きな違いは「行動」も観察されることで、内容はさまざまだ。小学校の図工のように粘土、クラフト用紙、レゴを使うこともある。グループ内でテーマを与えて議論させるグループディスカッション(GD)や、もっと激しく競わせるディベートもある。複数の応募者に順に同じ質問を投げかけるグループ面接(集合面接)とはまったく異なるものだ。

課題のパターンを理解しよう

一般的な面接で交わされる定型的な質疑応答についてはキャリアセンターで模擬面接を受けることができるが、グループ面接のバリエーションは多いので模擬経験を積むことはむずかしい。

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しかし、対処法は思いのほかに簡単だ。課題のパターンを知ればいい。回答にもいくつかのパターンがある。そのパターンを理解していれば、慌てることは少なくなると思う。

HR総研が「楽天みん就」と共同で実施した2022年卒向けアンケートから「グループディスカッション、グループワークの中で、最も印象に残っているテーマ・内容」を紹介しよう。

学生は「自分をきちんと評価してほしい」と望み、企業も「評価に値する学生に出会いたい」と願っているはずだが、この望みと願いには食い違いがある。自分を「評価に値する」と考えている学生に対し、企業は「評価に値する」学生が少数だと考えているからだ。

新卒採用で「スクリーニング」「ふるい分け」「フィルター」などの用語が使われる理由はそこにある。砂のなかから金の粒を探す砂金採りに似ているかもしれない。

多くの学生の中から効率的に選考するためにグループ分けが行われる。学生を個別に呼んで話を聞くのではなく、グループ(5~6人が多い)にまとめてふるいにかける。

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