就活で見逃しがちな「グループ面接対策」の重要性 一対一と勝手は違うがパターンを知れば大丈夫

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「あれか、これか」という二者択一を問う課題も多い。この解答法にもフェルミ推計は使える。どちらが正しいのかを問うているのではない。二択からどのような仮説(価値観)を立論するかの論理構成力が問われている。多分、反射神経(スピード)も測られているはずだ。たくさんの二択問題の一部を紹介しておこう。

「お金と時間、どちらが大事か」(理系・その他国公立大)

「サスティナブル革命において、作る責任と使う責任のどちらがより重要か。90分ディスカッションし、10分で発表でした」(文系・旧帝大クラス)

「未来に行くか、過去に行くか」(理系・上位私立大)

「新入社員にとって、主体性と協調性のどちらが大切だと思うか」(理系・中堅私立大)

アクシデントはありえる

いろんなお題を紹介してきたので、GD、GWの課題についてはある程度予想できるようになったと思う。ただ、人事の質問がわかってもうまく話せるとは限らない。というのは、一対一の面接と違い、グループのみんなが回答するからだ。

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そして、議論を邪魔する学生もいる。

「無人島に何を持って行くか。定番の質問だが、突飛な意見を言う参加者がいたため、意見をまとめるのが難しかった」(文系・上位国公立大)

優れた学生もいるだろうし、マナーが悪い学生もいる。話そうと思っていた内容を他の学生に話されてしまうこともあるかもしれない。いろんなアクシデントがありえるが、慌てないでほしい。少なくとも表面上は落ち着いていてほしい。態度が落ち着いていれば、次の面接に進む可能性は高くなるはずだ。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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