「ベイスターズ」がコロナ禍で味わった苦しい現実 改修した横浜スタジアム「1試合でも多く満員に」

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――昨年の日本シリーズのヤクルト、オリックスの死闘は、野球そのものの面白さを存分に知らしめました。原点に戻って「野球の面白さ」をアピールする方向はないのでしょうか?

野球そのものの魅力を改めて伝えていくことも当然重要です。例えばホームランが出たときに、何もないよりは花火が上がったり、みんなで喜べるいろいろな演出があったほうが、体験価値が上がります。そういう部分は磨きこめるのではないかと思います。

コロナ後は場外イベントも実施へ

――ベイスターズは、「コミュニティボールパーク」化構想の一環として、横浜スタジアムや周辺地域との一体化も推進してきました。この動きはどうなるのでしょうか?

コロナ禍以降は球場内で閉じてしまって、なかなか場外を活用したイベントができませんでした。コロナが明ける前提ではありますが、横浜公園や周辺を使ったイベントなど以前からやっていた取り組みは積極的に行っていきたいですね。場外イベントではチケットがなくても、スタジアムの盛り上がりの空気感を感じていただくこともできます。ファンになる最初のステップにもなるので、いろいろやっていこうと思います。

――特に地方のスポーツ団体の中には、コロナ禍で集客ができなくなってネット配信をしたところ、思わぬ反響があったところも。球場の「枠」にとらわれないプロモーションについてはどう考えていますか?

これまでもパブリックビューイングやライブビューイングなどに力を入れてきましたが、コロナが終息すれば横浜の各地でやりたいです。またオンラインで楽しめる新たな野球観戦として、「オンラインハマスタ」、「バーチャルハマスタ」のようなコンテンツも提供してきました。

球場のキャパシティにとらわれないビジネスは発展性があります。球場外のイベントでチケットが売れて、飲食、物販もできて広告もついて、というスタジアムのビジネスモデルも積極的に推進していきたいです。

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