なぜ今さら「菅vs.小沢」? 迷走する民主党政権

なぜ今さら「菅 vs. 小沢」? 迷走する民主党政権

為替が1ドル=85円を割り込む円高に進み、株価が9000円を割り年初来最安値を更新する厳しい経済環境の中、民主党は党を2分する代表選に突入した。

「熟慮の末に決断した」--。8月31日夕方、小沢一郎前幹事長は、候補者一本化の交渉は前進しなかったこと、そして自らが代表選に立候補することを淡々と説明した。民主党本部の会見場には、谷亮子参議院議員をはじめとする小沢氏を支持する新人議員が20人近く集結しており、会見終了後には、「立候補してよかったと思う」「小沢先生は必ず日本をよくしてくれる」などと口々に小沢支持をアピールした。

なぜ今の時期に首相を目指すのか

大手新聞各社の世論調査における小沢人気は極めて低い。小沢氏の容貌や言動がテレビ映えしないこと、政治資金をめぐる疑惑が頻繁に報じられることが大きな要因だろう。

もちろん、そうした“イメージ”だけでなく、首相としての資質に対する疑念も根強い。小沢氏は過去20年にわたって、日本の政治の主役だった。その実績を単純化して言えば、多数派形成のために新党の結成と解散を繰り返してきた「破壊屋」だ。

しかも、1990年代以降の実績が示すように、与党であっても野党であっても、政務(国務大臣)ではなく党務(幹事長)で力を発揮するタイプである。自民党時代を除いて国務大臣の経験はなく、首相が務まるのかどうか不透明だ。

小沢氏には、90年代にも何度か首相になるチャンスがあったが、それをあえて避けてきた経緯もある。また、放っておけばねじれ国会の中で菅政権は行き詰まる可能性が高く、それまで高見の見物を決め込む、という手もあっただろう。なぜ、このタイミングで首相を目指すのか、不可解さが残る。

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