(第51回)【2011年度新卒採用戦線総括】研究室訪問、リクルーター制に多くの企業は断念

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●頭を使い汗をかけば報われる採活

図表5【リクルーターに実施していること】
 「リクルーターに実施していること」の調査によると、2010年と2011年を比較すると、「リクルーターへの説明会」「説明資料の配付」というリクルーター養成の教育は減っている。
 年に一度のイベントなので、説明会などは実施して「大人ではなく学生が相手」ということを再認知させておくべきだろう。もっとも「学生の評価」「面談レポート提出」などが増大し、役割は大きくなっているようだ。

 しかし、アンケート調査からは、リクルーター養成のための特別な工夫は感じ取れない。また、リクルーターと言っても大学のゼミや研究室に出かけるリクルーターではなく、説明会・セミナーの業務説明要員の役割にとどまっているように見える。

 データを見ても企業規模による採用格差は歴然としているが、もっと汗をかけば報われる採活はできる。学生は就職ナビに始まり、説明会を経て面接に至るプロセスが就活だと思っているのと同じように、人事もWeb採活だけに慣れきっている。もう少し頭を使い、大学、教授、学生とコンタクトして汗をかくべきだと思う。小規模採用であればあるほど効果は大きいと思う。

 次回は、面接について取り上げる。大学が夏休みの現在は、インターンシップの最盛期でもあるし、採用ホームページや入社案内パンフレットの制作会社選定のピークを経て、すぐにメディア作成が開始される時期でもある。そして、10月1日の就職ナビオープンに向けて競走馬のように走り始める時期だ。もうすぐ2012年新卒採用が始まる。
HRプロ株式会社(旧社名:採用プロドットコム)
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
採用担当者、教育・研修担当者をはじめとしたHR担当者のための専門サイト「プロ.com」シリーズを運営。新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つニュース、ノウハウ、サービス情報、セミナー情報を提供している。HR担当者向けのセミナーも東京・大阪で開催している。
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