「真剣に離婚を考えた」夫が今も妻を支える理由

「歩いて帰ってきなよ」が変えた夫婦関係

「兼業主夫構成作家」として、パパ向けメディア運営やパパ向けイベントに関わる杉山錠士氏(写真:本人提供)
ネットでは「家事や育児に一切協力しない夫」の記事をよく目にするが、一方で、世の中にはバリバリ仕事をしつつ、家事にも育児にもフルコミットしている夫もいる。共働き夫婦が増えるにつれ、少しずつだが日本の夫婦のパートナーシップも変わりつつあるのかもしれない。
そこで、実は身近にいる、家庭に「フルコミットする夫」たちをインタビュー。生き方や信念を聞きつつ、お互いにとって幸福なパートナーシップについて考えていく。
第1回は、テレビ・ラジオを中心に活動する「兼業主夫放送作家」の杉山錠士氏だ。

兼業主夫をあえて入れた肩書、「papa@」で始まるメールアドレスと、“家庭ステータス”に全振りしたかのようなユニークな杉山さん。知人経由で紹介してもらい、取材依頼すると、即レスで快諾してもらえた。

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現在45歳。大学生のときに放送作家の仕事を始め、今はパパ向けメディア『パパしるべ』の編集長を務めながら、NPO法人「ファザーリングジャパン」に所属してイベントを定期的に開催。1日平均8~10時間ほど働く一方で、家庭では高校生と小学生の娘の良き父として、料理を一手に引き受け、風呂やトイレ掃除、習い事の送迎をし、学校関連ではPTA会長も務めている。

かなりのフルコミットぶりだが、杉山さんは「最初からこうだったわけじゃないんです。むしろ、昔は全然違って……」と振り返る。

「普通」にこだわっていた夫婦生活

「妻との出会いは、映画の撮影。僕は日大芸術学部の出身なんですが、卒業から2年後くらいに映画学科の監督コースの後輩が卒業制作を撮ることになって、お手伝いとして参加したら妻がいたんです。彼女は衣装担当で、当時、服飾系の学生でした」

交際に発展し、やがて結婚。その時、洋服のデザイナーとして働く妻から提示されたのが「家事分担は半々」という、結婚の条件だった。

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