兼業主夫をあえて入れた肩書、「papa@」で始まるメールアドレスと、“家庭ステータス”に全振りしたかのようなユニークな杉山さん。知人経由で紹介してもらい、取材依頼すると、即レスで快諾してもらえた。
現在45歳。大学生のときに放送作家の仕事を始め、今はパパ向けメディア『パパしるべ』の編集長を務めながら、NPO法人「ファザーリングジャパン」に所属してイベントを定期的に開催。1日平均8~10時間ほど働く一方で、家庭では高校生と小学生の娘の良き父として、料理を一手に引き受け、風呂やトイレ掃除、習い事の送迎をし、学校関連ではPTA会長も務めている。
かなりのフルコミットぶりだが、杉山さんは「最初からこうだったわけじゃないんです。むしろ、昔は全然違って……」と振り返る。
「普通」にこだわっていた夫婦生活
「妻との出会いは、映画の撮影。僕は日大芸術学部の出身なんですが、卒業から2年後くらいに映画学科の監督コースの後輩が卒業制作を撮ることになって、お手伝いとして参加したら妻がいたんです。彼女は衣装担当で、当時、服飾系の学生でした」
交際に発展し、やがて結婚。その時、洋服のデザイナーとして働く妻から提示されたのが「家事分担は半々」という、結婚の条件だった。
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