妻が「家事をしない夫」と本気で離婚を考える訳

「男の家事」番組の急増にみる女性の強烈な怒り

「2020年“男の家事”が急に要求されるようになった」シビアな理由とは?(写真:pixpanjp/PIXTA)

今、テレビドラマの世界でひそかにブームとなっているのは“男の家事”がテーマの作品。今夏は大森南朋さんが家事のプロを演じた「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)、今秋は玉木宏さんが元極道の主夫を演じる「極主夫道」(日本テレビ系)が放送され、来年1月にも妻子のために家事を担う脚本家兼主夫が主人公の「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(テレビ朝日系)が予定されています。

3期連続で“男の家事”を扱うドラマが制作されるほか、バラエティーでも初心者の男性芸能人が家事を学ぶ「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日系)、ジャニーズWESTが子どもを預かり家事などに挑む「パパジャニWEST」(TBS系)が放送中。民放各局がこれらの番組を制作しているのは、「“男の家事”というテーマの需要が急増しているから」にほかなりません。

また、話は変わりますが、コンサルタントをしている私のもとには、今春以降「夫が家事をやってくれない」「やっているつもりのようだが全然足りていない」「『やってほしい』と言ってもけっきょく何も変わらない」という相談が例年以上に増えています。

しかも、そのほとんどが「あまりに非協力的なので本気で離婚を考えている」などと本気で怒っている危険な状態。世間では“コロナ離婚”という言葉が取りざたされましたが、その理由の中で、“男の家事”に関することは多いのです。

なぜ今、急激に“男の家事”というテーマの需要が増しているのか。なぜ妻たちは家事をしない夫への怒りが増幅しているのか。2つの理由を探っていくと、男性、女性、時代、それぞれの変化が見えてきました。

“男の家事”関連マーケットが拡大中

まず「なぜ今、急激に“男の家事”というテーマの需要が増しているのか」を掘り下げていきましょう。

ビジネス的な観点で言うと、見逃せないのは“男の家事”に関するマーケットが広がっていること。このところ、料理、掃除、洗濯、その他の細々とした家事も含めて、男性が好みそうな商品や便利グッズ家電などが次々に発売されていました。たとえば、低温調理器でローストビーフ、燻製器で酒のつまみ、焼き鳥焼き器でねぎま串を作るなど、いかにも男性にウケそうな家電がグッと増えています。

各メーカーはここがチャンスとばかりに“男の家事”に関する情報を増やしているほか、コレクションが好きな男性に向けた商品を作り、テレビ局もそのマーケットに目をつけて、男性芸能人と家事を絡めた番組を制作。“男の家事”のマーケットを利用するだけでなく、さらに広げていこうという姿勢がうかがえます。

次ページ二度にわたる大型特番こそ、ニーズの高まりを象徴
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