HowよりWhyを聞くほうが話を引き出しやすい訳 インタビューのプロが明かす専門家取材の流儀
英語を話す人への取材は英語でなくてもできる
英語はまるっきりできない私ですが、外国人のインタビューも数々、行ってきました。質問は日本語で、通訳に入ってもらい、インタビューを進めていくのです。
印象に残っている取材にスターバックスの実質的な創業者で元CEO、ハワード・シュルツさんのインタビューがあります。大物だけに、ついてくださったのは同時通訳。片耳に引っかけるヘッドフォンを渡され、逐次通訳が行われる。テレビの中継などで耳にすることがある、まさにあれです。
本来であれば、英語ができて、英語でインタビューするのが相手も心地よいことなのか、とも想像していたのですが、案外そうでもないようです。私は日本人に向かうように、顔を見ながら日本語で語りかけますが、十分にいいインタビューができます。
ハワード・シュルツさんのときも、ポンポンとどんどんインタビューを続けていったのですが、なんと終わった後、この言葉とともに、握手を求められたのです。
「いいインタビューだった。シアトルで会おう」
リップサービスかな、と思っていたのですが、実際に私はこの後、シアトルでも彼にインタビューすることになります。スターバックス本社、さらにはイチロー選手のグッズが飾ってある執務室を見せてもらえたことは、とてもいい思い出です。
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