きれいなノートにこだわるヤツはバカだ 「写経」に注力しても、試験突破は遠のくだけ

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私は、試験の答案など、人に見られることを想定している文書についてはある程度丁寧に字を書きますが(これも時間の関係上「ある程度」です)、自分が使うノートの字はそうとう汚いです。他人が見たら「あ、この人は字が汚い人なんだ」と思われるような字を書いています。

もうひとつ重要なのが、増えてきたノートを順次、捨てていくことです。

ノートは「サブ」と割り切ろう

勉強のノートは、記憶したり、理解したりするためだけのものですから、自分が書いてある内容を身に付けたら、順次、捨ててしまうべきなのです。逆にノートを捨てなければ、いつまで経っても復習の量が変わらないし、すでに覚えていることを復習するという無駄が生じるのです。

万が一捨ててしまったノートに書いた内容を忘れてしまっても、重要なことは教科書に書いてあるわけです。自分が覚えたものは捨ててしまうことにしてください。

以上のとおり、「そもそもきれいにノートを取っているヤツなんて気にするな、バカだ」というのがご質問に対する答えなのですが、それだけでは元も子もないので、ノート術について私のノウハウをお伝えしました。

ノートはあくまで勉強のサブ的な役割のものなので、もっと言ってしまえば「そもそもノートの取り方なんて気にするな、サブだ」ということになります。過去問をやって、そこで重要なポイントをつかみ、メリハリをつけて教材を学習してください。ノートはあくまでサブなので、ノートの取り方など気にする必要はありません。

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鬼頭さんの英語勉強メモ。確かに他人には理解不能……

最後に、実際私が使っているノートをご紹介します。

前述のとおり、試験勉強用の「ノート」は本当にほとんど捨ててしまっているので、写真は英語の勉強をしているときの「メモ」であり、これまで書いてきた「ノート」とは少し位置づけが違うものです。まあどちらにせよ、人が見て理解できるシロモノではないと思いますが。

 

読者の皆様から資格・試験勉強についてのお悩みを募集しています。こちらのフォームに年齢、ご職業などを明記のうえお寄せください。掲載は匿名といたします。
次回は10月1日(水)の掲載予定です。お楽しみに!
鬼頭 政人 資格スクエア創業者、弁護士

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きとう まさと / Masato Kito

1981年生まれ。開成中学、開成高校を特別優等の成績で卒業後、東京大学文科1類(法学部)に現役で合格。同大学法学部卒業後、慶應義塾大学法科大学院に現役で進学し、同大学院在学中に司法試験に一発合格。司法修習を経て都内の法律事務所に弁護士として勤務。ベンチャー企業を多面的に支援したいと考え投資ファンドに転職した後、22013年12月に資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業、その後、ワンストップ電子契約サービス「NINJA SIGN」(後にfreeeサインと名称変更)も創業。著書に『東大合格者が実践している 絶対飽きない勉強法』など。

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