一定の場所がどの子どもにとっても望ましいわけではなく、その子にあった固有の場所があるはずだと考えてみてください。
そこで、具体的には、次のように子どもに問いかけてから始めていきます。
「どうせ勉強するなら、やりやすい居心地のいい場所がいいよね。そのほうが早く終わるし。で、どの場所がいいか調べてみない?」
この調査をやってみると面白いことがわかります。例えば、漢字の練習は自分の机がいいけれど、算数の計算はリビングのテーブルがいいとか。リビングでも座る場所によって居心地のよさが変わり、計算速度が変わったりもします。また、暗記ものは寝転びながらのほうが覚えやすい子もいたりします。
子どもの学習スペース 6つの事例
では、具体的に6つの事例を見ていきましょう。各ご家庭にあったやり方があり、きっとご参考になるはずです。
(例1)うちは今年小学生になった娘と5歳の次女がいます。入学するときはリビングでやると思っていたのですが、長女が共有の子ども部屋の座卓で勉強している姿を見て、次女とは部屋を分けて、リビング続きの部屋に小さな机で勉強しています。そこで勉強をして丸付けのときなどはリビングに持ってきてやっています。
(例2)小5の長女、小3の次女、1歳の長男がいます。昨年までリビングとつながっている畳スペースのローテーブルで小学生の2人は宿題などをしていましたが、今年から5年生のお姉ちゃんの部屋を作り、机も合わせて購入したところ勉強に対するモチベーションもすごく上がったようです。低学年のときは宿題にどうしても親のサポートが必要なのでリビングでやり、1人でも勉強できるようになれば自分のスペースというのも1つの手だと思います。
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