和田アキ子への批判が「強い応援」に激変した事情 今、TikTokでバズる71歳歌手の圧倒的なすごみ

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和田アキ子さんへの注目が集まっています(写真:日刊スポーツ新聞社)

11月9日、「TikTok流行語大賞2021」のノミネート30ワードが発表され、楽曲関連では「うっせぇわ」などと並んで「YONA YONA DANCE」が選ばれました。このワードは、「踊らにゃ損」を繰り返すメロディが「中毒性が高い」と話題を集め、TikTokの楽曲総再生回数3億3900万回超を記録した和田アキ子さんの曲名。YouTubeでも9月2日のアップから2カ月あまりで970万回再生を突破しています。

ネット上には楽曲の素晴らしさを称える声だけでなく、「71歳でこの声量で歌えるのマジで尊敬」「この曲はもう和田さんの声しかありえないくらい好き」「昭和からずっと生き残ってる人って懐が深い」などと和田さんを称える声が続出。さらに、「アッコさんにはこの曲で久しぶりに紅白出場してほしい」という2015年以来遠ざかっている「NHK紅白歌合戦」への出場を応援するようなコメントも目立ちます。

しかし、和田さんと言えば、つい数カ月前まで“芸能界のご意見番”としての強い物言いや、後輩タレントへの振る舞いから関連記事のコメント欄は、ほとんど批判一色。なかには引退を求める声もあるほか、「パワハラの象徴」「老害」のような扱いを受けていました。つまり「YONA YONA DANCE」によって、批判から応援の対象にガラッと変わったのですが、なぜこれほど激変したのでしょうか。

単に「楽曲がいい」「運がよかった」のではなく、その背後には和田さんをめぐる4つのポイントが浮かび上がってきます。

「紅白」落選後も鍛錬を惜しまず

まず「TikTokでバズっている」という事実からうかがえるのは、「和田さんの歌声がメインユーザーの10~20代に受け入れられている」こと。1つ目のポイントは、「和田さんが歌手であることすら知らない人も多い若年層から支持されている」ことであり、さらにそれ以上の年代にも「大ベテランなのに、あの曲を歌いこなせるのは凄い」などと感じさせています。

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