なぜ私たちは夏目三久の引き際に魅了されたのか ビジネスパーソンの心にも響く5つの理由

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夏目三久さんの引退がここまで惜しまれる理由とは?(東洋経済オンライン編集部撮影)

9月30日、「あさチャン!」(TBS系)と「マツコ&有吉 怒り新党 解散!!生放送2時間スペシャル」(テレビ朝日系)の2番組を最後に夏目三久さんが芸能界を引退しました。ネット上には、「#夏目ちゃん」「#夏目ロス」などのハッシュタグとともに、引退を惜しみ、引き際の美しさなどを称える声が今なお飛び交っています。

引退する芸能人の中にはスキャンダルなどのネガティブな理由のケースも多い中、夏目さんはポジティブ一色。近年では安室奈美恵さん、堀北真希さん、渡辺麻友さん、橋本奈々未さんらにも、この傾向が見られましたが、夏目さんは好感度の高さでは「山口百恵さん以来ではないか」という声すら聞こえてきます。

なぜ私たちはこれほど夏目さんの引退を惜しみ、引き際に魅了されたのでしょうか。主に5つの理由があり、ビジネスパーソンにも参考になるものばかりだったのです。

困難に打ち勝ったレジリエンス

夏目さんの引き際に魅了された1つ目の理由はレジリエンス。夏目さんは学生時代の努力で「アナウンサーになる」という夢をつかみ取り、日本テレビ入社後もエース候補として抜擢され、その期待に応えてきました。

入社から約半年後の2007年10月、昼の帯で放送される新番組「おもいッきりイイ!!テレビ」のアシスタントに大抜擢。さらに2008年10月にも、「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」のアシスタントに就任。それぞれ、みのもんたさん、所ジョージさんという大物のサポート役を務めました。また、日本テレビ開局55周年のPR役として結成された女性アナウンサーユニット「go!go!ガールズ」のメンバーとなり、さまざまな番組やイベントに出演したほか、CDや写真集をリリース。いわゆるアイドルアナとして推されていて、メンバーの中でも断トツの人気を得ていました。

しかし、好事魔多し。2009年7月、プライベート写真が流出し、写真週刊誌に掲載されたことで、夏目さんのアナウンサー人生は一変しました。同年9月にMCを務めていた帯番組の「おもいッきりDON!」をわずか半年間で降板し、その後もチャンスに恵まれることはなく、2011年1月に日本テレビを退社。夏目さんは何も悪いことをしていたわけではなく、むしろ被害者であるにもかかわらず、針のむしろのような状態が続き、居場所をなくすような形でフリーアナウンサーの道を選びました。

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