なぜ私たちは夏目三久の引き際に魅了されたのか ビジネスパーソンの心にも響く5つの理由

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結婚発表から3週間後の4月23日、夏目さんは「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日系)に出演し、夫となった有吉さんとひさびさの共演。マツコ・デラックスさん、スタッフ、視聴者に筋を通し、恩を返したうえで、5カ月後の引退を発表しました。

だからこそ熱愛報道からの5年間も「関係者への筋を通し、恩を返す」という意味合いだったのかもしれない……。臆測の域を出ないものの、「2人ならそうかもしれない」と思わせる誠実さがあるのは間違いありません。

「有吉弘行の価値を落とすことなく幸福になった」

夏目さんは4月23日の放送で、「表に出る仕事の緊張感や重責はわかっているつもりなので、微力ながら少し(有吉さんの)安らげる場所を作れたらいいなと思っています」と引退後の暮らしを語っていました。そんな夏目さんにマツコさんがかけた「有吉弘行の価値を落とすことなく幸福になった」という言葉とともに、愛情の深さを感じさせられます。

そもそも結婚も引退もネット上で発表するだけの芸能人が多い中、「最後に夫婦で共演して、芸能界から去る」というケースは異例中の異例。しかもキューピッド的なポジションのマツコさんに見届けられつつ、涙ではなく笑いあふれる番組だったことも特筆すべきでしょう。

マツコさんは愛情たっぷりに「勝ち逃げよ」と語っていましたが、引退後の日常生活、結婚式、妊娠・出産、子育てなど、できれば芸能記者たちは夏目さんの姿を追いかけないでほしいところ。さらに言えば、それは芸能記者たちだけでなく、一般人の私たちも同じ。美しい引き際を見せてくれた夏目さんが穏やかな日々を送ることを願ってやみません。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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