「根回しがヘタな人」がわかっていない5つのコツ 正しい提案しても通らないのは上がバカではない

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思わぬところで話をひっくり返されないために(写真:EKAKI/PIXTA)

組織で大きな仕事をするには、個人作業レベルから卒業し、組織を上手く活用できることが必要です。そう、「根回し」です。ただし、ここに誤解があります。

拙著『できる30代は、「これ」しかやらない 会社に使われて終わらないシン・働き方の教科書』でも詳しく解説していますが、根回しは裏から手を回してズルすることではありませんし、ご機嫌伺いやお願いにいくことではありません。根回しの目的は、正しい意見を実現可能な形で通して、組織を動かすことです。

そのために、「反対意見を事前に把握し、やらない理由を1つずつ潰し、完成度を高め、賛成派を増やしていく」前向きで正しい行動そのものです。この根回しは、偉くなってから必要になるものではありません。相手とあなたのように半径3m以内での対立から、営業vs.製造のような部門レベルまで、大小存在します。

なぜなら、組織の中ではいろんな立場や考えの人がいるので、正義が異なるからです。妥協点を探るのではなく一緒に最善解をつくるプロセスです。本音では反対意見に直面するには嫌なことですが、ゲームとして割って進めましょう。

ゲームにはルールや攻略方法が存在します。根回しも一緒です。

根回しで失敗するか、成功するか。コツを解説しましょう。

いちばんダメなのは「相手の面子を潰すこと」

「根回しは最終決定者から順番に」。こう考える人は少なくないでしょう。

しかし、むしろ根回しは、物事を自分の頭で考え、判断できる理性的な人から行うのが正解です。この人たちは、建設的、中立的な意見をくれるありがたい存在だからです。社内で声や影響が大きく、意思決定者も無下にできないことも見逃せません。その意見をもとに提案を磨き上げて根回ししておくことです。

一方、「〇〇専務はなんと言っていましたか?」などと聞いてくる人は、多数派に従うだけなので後回しで大丈夫です。理性的な人たちから押さえ、外堀を埋めることで、彼らは自然と味方になります。そして、勝算をつかんだうえで決裁の場に向かいます。

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