早期に就活する学生が選ぶ「就職人気ランキング」 大学3年&大学院1年8500人が投票、1位は三菱商事

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これまで4月から9月までの調査は「速報版」の位置づけで、本来行っている仕事イメージを重視するポイント調整を実施していなかった。しかし、今回からポイント調整を実施することになった。

前年の速報版の順位も掲載しているが、集計方法が異なる点に注意してもらいたい。今後は、調査期間を3年生の4月から9月までの「早期」、10月から3月中旬までの「前半」、3月中旬以降から4年生の6月末までの「後半」の3つに分けて、学生の企業の見方の動きを見ていく。

結果を見ていこう。5大総合商社の中でもトップの規模を誇る三菱商事が1位となった。昨年実施した2022年速報版は2位だったが、首位に躍り出た。一方、2021年卒以降のすべての調査で1位にランクインした伊藤忠商事は2位にとどまっている。

要因としては、投票している学生の特徴が挙げれられる。早くから動いている学生は、超大手企業や人気企業を目指す傾向が強い。三菱商事の採用実績をみると、慶応大学や早稲田大学、東京大学、京都大学など難関大学の名前が並んでいるが、そうした難関大学では、早くから動く学生の比率が比較的多い。

なお、属性別では三菱商事は女子と文系でトップ、男子は2位で、理系学生のランキングでは6位となっている。

金融系の人気なお続く

2位の伊藤忠商事は、総合商社の中でも積極的な働き方改革が特徴で、就活生の人気が高い。幅広い層に人気を得ているのが特徴だ。 属性別では男子学生でトップに立つ。今後、活動を始める就活生が増えれば、再びトップの座を奪回する可能性もある。

3位は日本生命保険。金融は上位にランクインする傾向がなお強いが、同社はインターンシップなど就活時の社員対応に定評がある。そうした取り組みが結果となって表れているのかもしれない。

4位は大和証券グループ。こちらもダイバーシティの推進などに力を入れており人気が定着している。

5位にはゲームや玩具メーカー大手のバンダイ、6位は広告代理店国内2位の博報堂/博報堂DYメディアパートナーズが入った。以下、7位損害保険ジャパン、8位明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)、9位東京海上日動火災保険と続く。

10位はソフトウエア開発やSI(システムインテグレーション)事業を展開するIT企業、Skyがランクイン。テレビCMの露出度だけでなく、採用活動にも積極的に取り組んでおり、そうした点が学生の目にとまったと思われる。

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