「自分は何もできない」と諦める人でも成功する訳 ライフシフトに「踏み出せない人」へ唯一のコツ

拡大
縮小
カジュアルでポジティブなライフ・シフトのやり方とは? (写真:EKAKI/PIXTA)
シリーズ累計50万部のベストセラー『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の最新版『LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2) 100年時代の行動戦略』がついに刊行された。
人生設計の転換期を迎えた日本で、「このままでは食べていけない」というハードな理由でのライフ・シフトだけでなく、よりカジュアルでポジティブなライフ・シフトのやり方があるのではと提起する日比谷氏が、その実践法を解き明かす。

よりカジュアルなライフ・シフトを

『ライフ・シフト2』は、産業構造も就業環境も変わるという変化の多い時代において、適応やリスキリングの大切さと、そのためのインプットや、コミュニティーの大切さを説いた1冊です。前作はロジカルに書かれていましたが、今作はストーリー仕立てで具体的な考え方が提示されています。

『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

これまで「現状維持でいい」と言っていた人たちも、コロナによっていやでも変化せざるをえなくなりました。特に経済界からは、これを機に人材の流動性を高め、リスキリングを促すきっかけになればという声が聞こえてきます。

ただ、この流れを「このままでは食べていけなくなるから」というホラーストーリーとして解釈するのは気が進みません。生き抜くための準備は自己責任でという感じや、さらなる自己成長を目指そうというマッチョ感で語るのも、誰にも共感されるものではないのではないかと。

自己責任意識や成長意識で動ける人はもうすでに動いているので、僕はもっとカジュアルに、ネガティブでなくポジティブな形で、誰もが「変化に対する備えを事前にやっていく」という捉え方で本書のメッセージを広げていくのがいいと思います。

次ページ本の内容を実行可能なノウハウに落とし込んでいく
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT