「自分は何もできない」と諦める人でも成功する訳 ライフシフトに「踏み出せない人」へ唯一のコツ

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加えて、自分の強みを話せるとなおいいと思います。僕はこれを「強みと課題の交換」と言っていますが、「自分は何がしたい」ということと「自分はこれが得意です」という情報を併せて伝えると、「それなら、ここに行けばあなたが役立つかも?」という新しい場所に連れていってもらえることもあるのです。

必ずしも、最初から広く拡散しようとか、エッジの利いた言葉で表現しようとする必要はありません。少なくとも、身近な人に対して、「自分はこれがやりたくて、何が得意です」と率直に言えるようにしておくといいと思います。

自分からコミュニティーを作ろう

かつてはご近所同士で支え合うといったコミュニティーがありましたが、今はそのような関係性もなくなってきて、コロナ禍で人と直接会えず、さらに関係性はうすくなっています。

そんななか、会社に対する個人のエンゲージメント(思い入れ、愛着)の弱体化にどう対応すればいいかという相談をいただくこともありますし、子どもの貧困や孤立に取り組むNPO法人からは、コロナ禍も相まって支援者と現場をつなぐ機会が少なくなっている状況をどう打破すればいいかといった相談を受けることもあります。

そうした問題を防ぐには、『ライフ・シフト2』にもあるように、コミュニティーや人とのつながりを、意図的に自分から作っていくのがいいだろうと思います。

僕は、2020年まで、渋谷でロックバーを経営していました。

音楽関係者のほか、広報や行政、メディアの方などが集まる場所になっていて、僕にとっては、いろんな人と会って、情報や刺激、ポジティブなフィードバックをもらうために機能する場でした。

ですから、閉店したことで、しばらくの間は気持ちがどんよりしていました。

しかし、バーの代わりに、自分のオフィスに仕事仲間を集めてサロン的な会をやったり、渋谷で街づくりをやっている人たちとともに、ポップアップで不定期開催するコミュニティーバーを仕掛けたりしています。

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