「自分は何もできない」と諦める人でも成功する訳 ライフシフトに「踏み出せない人」へ唯一のコツ
なかでも、他者からの「こうすればできる」「あなたならできる」といった声は、1人きりで考えているときには得られないものです。やり方を知っている人から手本を示してもらったり、励ましてもらったりといった人間関係を作ることはとても大事です。
自分のいる環境をうまく作る。いい人がいる場所に身を置く。これは、前作『ライフ・シフト』から通底して描かれていることでもあると思います。
「水先案内人」と新しい人間関係に飛び込む
僕は、あえてつながりが低く、すこし関係が遠い人のところに身を置くほうが刺激になると考えています。
「知らない人たちのところに飛び込んでいって、話が合うだろうか」と不安に感じる人もいると思いますが、それは、自分にとって未知の世界観との出会いに対する恐怖であり、コミュニケーションコストが高いのは当然です。でも、その出会いによって新しい考え方や視野を得られる可能性も高いということ。であれば、そこをどう乗り越えるかを考えるとよいでしょう。
僕の場合は、まずその場所への水先案内人となる方を見つけて、その方に紹介していただくなどして、新しいコミュニティーへと入っていきます。
僕自身も人と人とをつなぐ「コネクタ」として活動していますから、自分が水先案内人になるケースもあります。
例えば最近僕は行政の方との付き合いがありますが、勢いある起業家の若者であっても、初めて行政関係者に会うとなると萎縮してしまうことがある。そんなとき、僕が案内人として相互に紹介したり、コミュニケーションする様子を見せることで、その若者は気持ちがラクになります。
水先案内人と付き合うコツとして、自分が何をしたいか、課題やWantをきちんと示すことも大事です。「行政の世界に興味があります」ときちんと伝えられれば、それに対して、「それならこんな自治体の方がいますよ」「この集まりに行くといいですよ」など、何かしらの情報が返ってきます。
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