「自分は何もできない」と諦める人でも成功する訳 ライフシフトに「踏み出せない人」へ唯一のコツ

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つまり、本書をわかりやすく読み解くセミナーや、ライフ・シフトの考え方を実践するためのワークショップなどを通じて、この本の内容を実行可能なノウハウに落とし込んでいくのがいいのではないでしょうか。

第三者の力を借りて作る人生戦略

例えば僕は、人材サービス会社のパーソルキャリアが立ち上げた「タニモク(他人に目標を立ててもらうワークショップ)」というプロジェクトにアンバサダーとして参加しています。

「タニモク」は、4人1組の参加者同士で、目標を立て合うワークショップです。まずは、ここまでのキャリアや直近の迷い、その時点で考えられる選択肢などを共有します。

その後、1人に対してほかの3人が、「私があなたならこうする」「私ならこんな目標を立てる」という具合にプランを出し合います。すると、当事者本人が思いもよらなかったような、例えば「独学でなくプロの話を聞きに行ってみる」「海外に行って勉強してみる」といった自分では思いもつかなかった選択肢が出てきて、思考の幅が広がり、背中を押されるのです。

このワークのいいところは、第三者の知見や発想を借りて人生戦略を練るという点です。自分の考え方や経験だけに頼ると、人生の選択肢について、限られたコースしか思いつきません。そこで他人の考え方を参考にすることで、新たなコースも見つかり、可能性も広がり、実現度も上がることがあるのです。

「自己効力感」という言葉があります。新しいことをやろうと思うとき、「自分ならやれる」と思えるスキルのことです。

「自分ならやれる」と思えるかどうかは、似たチャレンジを過去にしたことがあるか、身の周りにロールモデルとなる人がいるか、「あなたならできるよ、やってみなよ」と言ってくれる人がいるかどうかなどに左右されます。

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