グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわか らず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、ベストセラー『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』の著者であるムーギー・キム氏の母親で、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた 著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
【ミセス・パンプキンへの子育て相談】
私には小学4年生の長男、武雄(仮名)、小学1年生の長女、保育園年少組の次女の3人の子供がいます。時短勤務制度を利用して正社員で仕事を続けてきました。
2人目を出産してから自分自身に心の余裕が無くなり、精神的に不安定になり始めました。私が長男に優しくできなくなったためか、長男は長女を執拗にいじめるようになり、そのまた長女は次女に意地悪をするという悪循環ができています。
2年前から、長男は学校の宿題をやらなくなったり、約束時間を守らないなどの行動を取るようになりました。かと思えば元のように、とても優しく素直な一面を見せることもあります。
私さえ長男のことをちゃんと受け止めれば、循環は良い方向に変わると頭では理解していても、なかなか変えることが出来ません。私自身が生きることが辛い状況です。私にできることは何か、アドバイスいただけたら嬉しいです。
きよ子(仮名)
<ミセス・パンプキンからのコメント>
母親にとって子供は命
私は今のきよ子様の状態が手に取るように理解できます。私も仕事を持ちながら大家族の切り盛りをし、精神的な余裕などいつもなく、つい子供たちの小さな失敗にも感情的に叱ったり、上の子を一番よく叱ったのは、未だに私の胸を痛める悔いのある記憶の数々だからです。
私の家事には家族からいつも完璧を求められたため、仕事と家事に相当な時間を割き、常に緊張が伴い精神的にぎりぎりの状態でした。そんな私ですが、生きるのが辛いと思ったことは一度もありません。
それは私が母親の本能として、子供がとても大切だったからです。どんなに大変なときも、私の心はいつも、母親を必要としている子供にありました。振り返ればそのことが、当時の私を支えていたことに気づかされます。
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