小学校4年の長男が問題行動、どうすれば? 今日から"親子関係正常化作戦"の開始を

✎ 1〜 ✎ 66 ✎ 67 ✎ 68 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

実証的研究に基づいてアタッチメント理論を考案されたJ・ボウルビィ氏によりますと(詳細は他に譲り大雑把な紹介ですが)、乳児は笑ったり泣いたりして母親を求め、母親から世話を受けることで喜び、母親は子供に愛情を注ぐことで喜ぶ。この母子間(母親でなくとも、特定の養育者でも可)に生まれる情緒的な絆、あるいは相互の関係をアタッチメント(愛着)と述べました。

幼児はここに安全基地を見出し、徐々に他の家族や他人へと信頼できる人を増やしていくという理論で、安全基地が幼児にとって信頼できないものだと知ると、諦めや不信感に変わり、健全な人格形成に支障をきたしたり、長じては親しい人間関係が築けなかったり、抑うつ感に襲われたりするという説です。

これは詳細を避けますがボウルビィ氏も後に改めた部分が有り、また一説にすぎないと聞き流す方法もありますが、私はとても参考になると思います。

子供たちは愛情を求めている

きよ子様も武雄くん一人の時は本能的に世話をし、武雄くんはそれを喜び微笑で返し、それが愛おしくてまた世話をするというアタッチメントがあったのですね。

私が最初にゲーム感覚でと述べましたのは、私がこのように申し上げたからと言って、きよ子様の子供への愛着が直ぐに蘇るものではないと思っているからです。でも子供たちは待ったなしで、貴女の愛情を求めています。子供たちのSOSを早く受け止めましょう。

育児・家事に完全を目指さず、手抜きと良い要領を組み合わせ、毎日することと週一、月一にすることを決めて生活にリズムを確立し、それに疑問を挟まず粛々とこなすことから始めるのです。貴女に子供が愛おしかったあの時代の心が蘇り、何よりも貴女自身の救いになるはずです。

明けない夜はありませんよ。

(写真:アフロ)

※ ミセス・パンプキンさんへの相談はこちら

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事