今年30周年でも「なぜ飽きない?」 累計IP総収益22兆円、世界最大IP《ポケットモンスター》を支えた、「顔の力」という戦略

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ポケモン
2026年2月27日に誕生から30周年を迎えた「ポケットモンスター」(画像:「ポケットモンスター」公式サイトより)

2026年2月、「ポケットモンスター(以下、ポケモン)」が30周年を迎えた。

1996年2月27日にゲームボーイ用ソフトとして誕生し、いまや累計IP総収益は約22兆円(VISUAL CAPITALIST調査)で世界1位。ゲームソフト累計出荷本数は4億8900万本以上、登場するポケモンは1025種類にのぼる(2025年3月時点)。

また、株式会社ポケモンの25年2月期の売上高は4109億円で、営業利益は1007億円に達し、過去最高益を更新した。

【写真を見る】「ピカチュウ」「リザードン」「ミュウツー」の“顔”を見ると、人の脳はどう判断する?(8枚)

ピカチュウを見たとき「脳の中で起こること」

「もう30年も経つのに、なぜ飽きないのだろう」。多くのビジネスパーソンが感じているはずだ。小学生のころにゲームボーイで夢中になり、今では自分の子どもと一緒にポケモンカードを集めている——そんな人も少なくない。

「Pokémon GO」が社会現象を起こしたのも記憶に新しいが、その熱量は決して一過性ではなかった。同じキャラクターが30年間、世代や国籍を超えてこれほど愛され続けるのは、エンタメ史上でも異例のことだ。

筆者はプロダクト・アピアランス研究(モノの見た目の科学)を専門とする立場から、この問いにはっきりした答えを持っている。

ポケモンが30年間愛され続ける理由の1つに、「顔の力」がある。

「1025匹の顔」が、人間の脳に深く刻み込まれているからだ。

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