2012年卒業予定者の就職活動がいよいよスタート--矢下茂雄・楽天みんなの就職事業長に聞く最新動向
外資系銀行はインターンシップに参加した学生の中から採用する。外資系銀行の場合は、今年の12月には内定を出す。
日本企業もインターンシップを採用活動の一環ととらえている場合が多い。就活は10月からスタートと言われること多いが、実際には今から始まっているのだ。しかし、そのことに気づいている学生はほんのわずか。今日の「みん就フォーラムin東京」に参加している学生の就職への意識は高いが、こんな学生は全国の学生のうち2%程度ではないか。
--インターンシップに参加しなければ、内定は獲得できないのか?
必ずしもそうではない。採用活動はインターンに参加した学生と10月以降にエントリーする学生の2本の流れとなる。しかし、4月以降、前年の夏にインターンシップへ参加した学生のほうに早く内定が出るだろう。
これだけ就活が厳しいのだから、主体的で、能動的な行動ができる学生ならば、3年の夏休みに必ずインターンをやる。インターンシップに参加しないことイコール主体的、能動的に動けない学生と見られてしまう。
--要領よく就活をする学生ばかりが内定を獲得する、ということはないのか? 就活の要領が悪くても、優秀な学生はいるのではないか?
確かに就活開始が遅くても、優秀な学生はいる。しかし、企業も採用の効率性を考えている 。早く活動を開始した学生のほうが優秀な確率が高い。また、企業の人事部も単に要領がいい学生と、本当に優秀な学生を区別できる。
--地方の学生は就活に不利なのか?
東京と地方の情報格差は、かなり小さくなってきている。地方の大学生であっても、就活に乗り遅れることはないはずだ。また、最近は企業のほうから地方の大学へ出向いて採用活動を行うケースもある。