前回の記事(50歳手前で「早期退職」に踏み切れた3つの理由)では、私が50歳で早期退職に踏み切り独立することになった経緯について書きました。ただ、人生後半のキャリアをどのように作っていくかについては、人それぞれに勤め先や仕事の内容、置かれた状況が違いますので、1つの事例だけではわからない、という方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、一般的に人生後半のキャリアをどのように組み立てて行ったらよいか、そのために何が必要か、その全体像をご紹介していきます。
人生後半のキャリアデザインに必要な3ステップ
大きくはまず、①自分が人生後半のキャリアをスタートする目標の時期を決めること、そして②その時までにやらなければいけないことを洗い出し実行すること、さらに③すべての基礎となる心身と経済の健康を保つことーーが必要です。
②目標となるキャリアをイメージし、やらなければいけないことを洗い出して実行する
③すべての基礎となる心身と経済の健康を保つ
①人生後半のキャリアをスタートする目標の時期を決める
目標の時期をどう決めるかですが、これは必ず訪れる時を、いったん仮の目標にするといいでしょう。例えば、60歳の定年時であるとか、あるいは、役職定年を迎える時、といったように、明確にいつになるかが決まっている時点を目標にします。そうすれば、今からその目標の日まで何年何カ月何日あるかもわかりますので、この後詳しくご紹介する②の「やらなければいけないこと」をいつどのようにやっていくか、スケジュールも立てやすくなります。
目標の時期を仮決めしたら、その後②のやることの洗い出しをして、それにどれぐらいの時間がかかるかを考えた結果に応じて、目標の時期を早めたり、遅めたりすればよいのです。早期退職募集のように、あらかじめ予定が立てられず、突然起こる事態にも、間に合いそうであると判断すれば、予定を変更すればよいのです。まずは、自分がこの日までに次の人生を歩み出したい、という日を目標として決めましょう。
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