50歳手前で「早期退職」に踏み切れた3つの理由 人生後半もうひと仕事できる人の思考・行動法

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
早期退職やリタイアを考えている人が知っておくべき、早期退職後に身を助ける条件とは(写真:jessie /PIXTA)

「早期退職」と聞いて、皆様はどんな印象をお持ちになりますか。ネガティブでしょうかポジティブでしょうか。

コロナ以前から、多くの日本企業が、業績が黒字であっても早期退職を募集する傾向がありました。そして、新型コロナウイルスの蔓延で経済の状況は大きく変わり、業績不振を理由とするものも加わって、ますます早期退職の募集が増えています。

実は私自身も、約4年前に50歳を控えて早期退職しています。実はその時点で早期退職するつもりはなかったのですが、ある出来事がきっかけで急きょ募集締め切りギリギリに応募し、退職することになりました。

「人生後半」の生き方を考える時代

その後、早期退職を募集する会社が目立つようになる一方、定年の延長などが取りざたされる中、50代を中心にこれからの働き方や生き方を改めて考えるよう迫られています。(私は「後半戦世代」と呼んでいます)。こうした中、多くの人が今後どんな仕事をして、どうキャリアを築けばいいのか、もっと言えば人生をどう過ごし、終えればいいのかについて迷っている人が多いと感じています。

私は2年前から Facebookグループを作り、早期退職をはじめ、これからの人生の歩み方についての記事を紹介するとともに、私自身の経験や意見を添えることを毎日2回続け、これまでに1400回ほど投稿してきました。そこで本稿ではこれまでの経験を踏まえて、早期退職や人生後半の生き方に関するヒントをみなさんに提供できればと思っています。

前述の通り、実はその時点で早期退職をするつもりはありませんでした。退職をする3カ月前、私は出向先の通信会社で働いており、出向元である広告会社から新しい事業を検討しているので戻ってこないか、と声をかけられて出向元に戻ったところでした。

ところが、ちょうどその時期に出向元の若手社員が自殺したことが報道され、その理由が度重なる残業による過労死ではないか、ということで世間を賑わせることになりました。これが今に続く働き方改革の出発点となったと言っていい出来事です。

次ページ30代である人に出会って早期退職を考えるように
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事