50代で「うつになる人」「ならない人」決定的な差 残りの人生が「想定内な人」ほど要注意
医学の発達や生活環境の向上で人生100年時代と言われるまでに寿命が延びたのに、残りの50年、人生の2周目になんの希望も持てないとしたらそれはもったいない。苦役のような時間になってしまいます。
ところが程度の差こそあれ、苦役に近い2周目に入ってしまっている人が少なくありません。最近、とくに問題となっているのが「初老期うつ病」と呼ばれるものです。人生に新鮮味を感じられず、何を見ても心が動かない。このまま歳を取っていくのかという虚しさのようなものが込み上げてくる。次第に気力を失い、活動力が落ちてしまう。
50歳にふと芽生える「うつの雑草」
50歳を過ぎた頃から現れるようになるこのような抑うつ状態を「初老期うつ病」というのだそうです。実は、私自身もそれらしきものになりかけたことがあります。50歳を過ぎた頃、何かをするたびに「ふうっ」とため息が出たのです。
一通りこの世の中のことはわかってしまっている。仕事の段取りもある程度身に付いているし、うまくいったこともいかなかったことも、ほぼ想定内。肉体的な衰えも当然加わっていたのでしょう。なんだかやたらと身体が重く、ため息ばかりついている自分に気づいたのです。
仕事でもなんでも一通りのコツと勘がつかめて、50歳を過ぎていろんなものが一段落して、フッと肩の力が抜けたときでもある。そういう状態のときに心に「うつの雑草」が生えるのです。
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