50代で「うつになる人」「ならない人」決定的な差

残りの人生が「想定内な人」ほど要注意

雑草というのは、放っておくとあっという間に伸びて生い茂ります。自宅に庭がある人ならよくわかると思いますが、少し気を抜くと本当にびっくりするくらい伸びている。

私は大学生の頃、静岡から東京へ出てきて1階のアパートを借りました。小さい庭が付いていたのですが、そのうち何か植えようかと思って放っておいた。すると夏になって私の胸の辺りまで成長して、ほとんど部屋の前が遮られてしまったのです。遊びに来た友人がびっくりして、一緒になってその雑草を必死で抜いたのを覚えています。雑草というのはあっという間にいっぱいに生い茂るものだと痛感しました。

ほかのものが一切生えなくなるくらい強く、はびこるのです。ここで「うつの雑草」と言っているのは、うつな気分のことです。本格的なうつ病には、もちろん医師による診断・治療が必要です。

人生の2周目に「必要なもの」

実は「うつ」という気分も、放っておくと雑草のように心にはびこるものだと思います。雑草はとにかく早めに抜くこと。地面から少し顔を出したら、小さなうちに摘み取ってしまわないと大変なことになります。

庭の手入れをしている人はそれをよく知っています。「心の雑草」「うつの雑草」もまさに同じです。ちょっとやる気がしない、気分が乗らない。身体が重くて動くのがしんどい。何に対しても興味が昔のように湧かず、ウキウキしない……。

それは最初は大したことのないちょっとした心のほころびかもしれません。でも放っておくと雑草と同じく、あっという間に伸びて心の庭を埋め尽くします。そしてもはや何もそこに植えることができない雑草だけの空間になってしまう。取り返しがつかない重いうつ状態に陥ってしまうのです。

ちなみにうつ病の「鬱」という字は、何か密集して詰まっている状態を表すそうです。「うっそう」とした森の「鬱」ならいいのですが、憂いが密集した「憂鬱」の場合は困ったことになります。

そうならないように、私たちは意識して「うつの雑草」の芽に早いうちに気づき、摘み取らなければいけません。人生の2周目を前にして、新たな目標や生きがいの種を植える前に、「うつの雑草」で覆われてしまい、どうすることもできなくなってからでは遅いのです。

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