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〈分岐点〉伊藤園が自販機事業で136億円の減損損失を計上!かつてのドル箱事業も今や曲がり角⋯ペットボトル1本200円時代の飲料各社の苦闘

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自販機事業の苦戦で業績を下方修正した伊藤園。今後、子会社への事業移管を通じて改善を図っていく(写真:編集部撮影)

ビジネスモデルの限界を象徴づける業績修正となった。

1月27日、伊藤園は今2026年4月期の純利益予想を前期比93%減となる10億円に引き下げた。前期比13%増の160億円を計画していた従来予想から150億円の大幅な下方修正となった。業績見通しを引き下げた最大の要因は、自販機事業で生じた136億円の減損損失だ。

「原材料費・物流費・人件費などのコスト上昇が続く一方で販売数量が低下しており、経営環境が著しく悪化している」。減損計上の理由について、会社側はそう説明する。

自販機と小売店で広がる価格差

飲料メーカー各社は原材料高などを背景に、ペットボトル飲料の価格改定を重ねてきた。伊藤園の看板商品「お〜いお茶」は、24年に600mlのペットボトルで160円(税抜き、以下同)だった希望小売価格が、25年10月の価格改定で200円の大台に乗った。茶葉の価格高騰によるさらなる値上げで、26年3月出荷分からは220円となる。

飲料メーカーが定価で販売できる自販機では、この希望小売価格に近い商品が並ぶことになるが、店側が販売価格を決めるスーパーやドラッグストアとの間では、価格差が広がっている。実際、スーパーやドラッグストアでの「お~いお茶」の平均店頭価格は、25年12月時点で税抜79円(ウレコン調べ)で、その差は3倍近くにまで広がっている。

こうした状況を背景に、自販機での販売数量は右肩下がりの状況が続いた。自販機事業の全体の販売数量に占める割合も23年4月期には8%だったが、25年4月期は6%に低下した。

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