「新年の目標」を達成できない人に欠けている視点 頭で考えた目標だとモチベーションが続かない

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去年立てた目標を達成できないまま、今年新たな目標を立てるなど、目標を立てることが目的化していませんか?(写真:)

あけましておめでとうございます。2022年の新型コロナウイルスの様子もまだまだ予断を許しませんが、この問題が起きてすでに3年目に入ります。いつまでも足踏みをしているわけにいかないな、という気分で新年を迎えました。

新年というと、「目標を立てる」方も多いのではないでしょうか。新年の目標の立て方、といったネットの話題や記事も多く見られる時期です。目標といってもさまざまにありますが、ここでは主に仕事やキャリアの目標の立て方について、改めて考えてみたいと思います。

新年の目標が達成しにくい理由

目標は、新年で気持ちも新たになったところで設定しますが、時間が経つとともに徐々に忘れていきます。年末の振り返りで少しその達成具合を確認していればまだいいほうで、なかなか思うように目標達成できないまま年が明けて、また新しい目標を立てている、ということになっている人も多いでしょう。

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もちろん、1年単位で新年に気分も新たに目標を立てること自体は大変好ましいことだと思います。ですが、特に仕事やキャリアの目標となると1年の間に達成できる目標は必ずしも多くないと思います。実際私の経験を振り返ってみても、新年に1年の目標を立てるよりはもう少し長いスパンで目標を考えてきています。また、目標が先にあるのではなく、自分が「こうなりたい」「こうしたい」という気持ちを1年に限らず長い時間持ち続けることで、目標を達成していたと思います。

では、具体的にどうすればいいか。結論から言うと、頭で目標を考えるのではなく、心と身体で感じる目標を設定する、ということになるかと思います。

頭で考える目標設定には、例えば「資格取得」や「英語ができるようになりたい」と言った一般的な新年の目標が入ると思います。しかし、こうした目標は長続きしないことも少なくありません。例えば、「資格を取る」という目標の場合、自分が今やりたいことや、自分にとって都合のいいことを優先してしまうので、時代や社会が求めるものとマッチしない可能性があり、せっかく資格を取ってもその先につながらない、ということになりかねません。

それを防ぐには、自分の実体験に裏付けられた目標を設定する必要があります。そうした目標は、頭で考えたものよりも印象が強く、体験を思い出すことによって、モチベーションが続きやすくなります。抽象的な話ではどうすればいいかわからない、と思われるので、私の具体的な経験をお話ししたいと思います。

まず、私が社会人になってから英語を身につけ、仕事でも使うようになった経緯について。

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