老後に必要なおカネはいくら?
ファイナンシャルプランナーの岩城みずほです。連載初回の「あなたの人生におカネはいくら必要か」は、おかげさまで大きな反響をいただきました。
そこで今回は特別編を作成。下の例をさっと読んだ後、6つの空欄に数字を入れてみてください。30秒もあれば、「あなたが老後に必要なおカネ」がすぐにわかります。なお、老後は65歳以上とします。
【例】山田次郎さん(40歳・仮名)の場合
山田さんは、現在40歳の会社員です。今後、65歳まで現役として25年間働くつもりで、今後の手取り収入の平均値を600万円と想定しています。現在、800万円の貯蓄があります。山田さんは、今後の現役時代に使う生活費の0.7倍で老後(65歳以上と設定)を暮らしたいと考えていて、年金は、今後の現役時代の手取り年収の3割の180万円と見積もっています。老後の期間は、余裕をみて95歳までの30年間と想定します。
山田さんは、現役時代に、毎年、手取り年収の何割を貯蓄しなければならないのでしょうか。山田さんの条件を整理します。
・今後の平均手取り年収 600万円
・老後生活費率 0.7倍(現役時代の7割)
・年金額 180万円
・現在資産額 800万円
・現役年数 25年
・老後年数 30年
これを「おカネの公式」で計算すると、どうなるでしょうか。
詳しい説明は別の記事(あなたの人生におカネはいくら必要か)で読んでいただくとして、山田さんの場合、年間の目標貯蓄額は139万2000円になります。12カ月で割ると、月額11万6000円です。ボーナスも考慮して毎月あたり11万円ちょっと貯めていけば、老後は現役時代の7割の水準で生活していけることになります。もちろん6割の水準で生活しようと思えば、これより減っていきます。
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