30年後、日本は「明るい廃墟モール」だらけ!? ピエリ守山に学ぶ、失敗するモール・成功するモール

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(撮影:尾形文繁)

 映画館、フードコートは上に、スーパーは下に

次に縦の動線。人は上に上がるのは面倒だと感じ、心理的障壁がある。そこで、歩きながら無理なく上階に上がれるように、エスカレーターやエレベーターを配置する。モールによくある解放的な吹き抜けとエスカレーターは、上への視認性を高め、上階へ誘導するためのものだ。

最上階には、映画館やフードコートなどの「目的核」を配置する。人は下へ降りるのは苦にならない。「シャワー効果」で客がモール全体を回遊しやすくなる。

(撮影:尾形文繁)

いちばん下の階には、スーパーを置く。これも日常的に行く「目的核」だ。

客は一般的に最後に食料品を買う。なぜなら、重いものや冷蔵が必要なものを持って、ほかの買い物をしたくないからである。スーパーは後回しにして、上階へ上がっていく。これを「噴水効果」と呼ぶ。

(撮影:尾形文繁)

最後にスーパーで買い物をしたら、すぐに車に運んで帰れるように、駐車場はスーパーの近くに設置するのが基本である。立体駐車場があるモールも多い。「投資が大きいですが、来店客が『シャワー効果』で下に降りやすく、各階への回遊性が高まります」(深井さん)。

こうした人間の自然な心理に沿った仕掛けや工夫がなされたモールに、人は何度も行ってしまうのである。

モール作りのプロが見て、原理原則をしっかり押さえていないショッピングモールは全国にあるという。「根本的に商圏人口が満たされていれば、多少は持ちこたえますが、同じ商圏にいい商業施設ができると、客はそちらに流れ、徐々に廃れていきます」(鈴木さん)。

(撮影:尾形文繁)
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