ららぽーたーに漂う「セレブ臭」のナゾ イケアをハコ呼びするデベロッパー系の底力

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 郊外のショッピングモールは、今や下流ファミリーのたまり場ではない。あらゆる層のニーズを満たし、若者からお年寄りまで続々と押し寄せるパワースポットと化した。中でも人気なのが、「イオンモール」と「ららぽーと」だ。商業施設の巨大化・進化につれて、そこに集う「イオニスト」「ららぽーたー」が増殖している。
 人々は何に魅せられてショッピングモールに行くのか? 人気ショッピングモールの背景を5日連続で分析する。4日目は、ららぽーたーに漂う「セレブ臭」のナゾを追う。
1日目「地方都市は『ほどほどパラダイス』になった!」はこちら。
2日目「大都市郊外の働く母は『モールと生きる』」はこちら。
3日目「イオニストの先生は、よしもと芸人だった!」はこちら。

 

ららぽーとTOKYO-BAY

ショッピングモールに数回行った程度のモール初級者は、「どこも同じだなあ」と思うかもしれない。だが、いろいろなショッピングモールに何度も行っている中・上級者は、違いがわかる。スーパー系のモールはどうしても“生活臭”があるのに対し、ららぽーとには不思議な“セレブ臭”が漂う。入っているブランドのファッション感度が高く、ららぽーたーは何となくオシャレな雰囲気をまとっている。

このDNAはいつ頃、組み込まれたのか。ららぽーとの歴史と共に解析していく。

34年の歴史を誇る、ららぽーとTOKYO-BAY

ららぽーと1号店は、1981年に千葉県船橋市でオープンした。現在の名称は、ららぽーとTOKYO-BAY。イオンレイクタウンに次ぐ国内2位の規模で、店舗数は約460。

精肉の安さと品質が強みのロピア

開業から34年、増床とリニューアルを重ねてきた。2013年12月、幕張に国内3位の規模となるイオンモール幕張新都心が現れたが、その直前の11月末に、西館をリニューアルオープン。ファミリー向けのニーズに対応して「ポケモンセンター」、デイリーニーズに対応して神奈川を中心に展開するスーパー「ロピア」を誘致した。

フタを開けてみれば、2013年12月の売り上げは過去最高を記録。老舗モールの底力を見せつけた。

その後も絶え間なくリニューアルを続け、今年3月に南館の75店舗を一新、6月には南館の新ゾーンに新ブランド28店舗をオープンして、「日本初出店」「千葉初出店」「ショッピングモール初出店」のブランドを数多く集積した。商業施設内の“衣装替え”が実に目まぐるしい。

ららぽーとTOKYO-BAYの店内
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