「ランキングでは、企業の本当の姿はわからない」。こう批判する人は少なくない。この是非を論じる前に、強調しておきたいことがある。
ランキングとは「ある評価軸を通じた、企業の一つの見方」に過ぎない。企業には多くの面がある。作成者と利用者の評価軸が一致していなければ、その結果についての感想が大きく異なるのは当然だ。たとえば、ホワイト企業の一番の条件は、環境に配慮する企業であると考える人と、休暇をしっかり取得できる会社であると考える人とでは、ランキング自体への評価は相容れないものとなる。
作成者が何を重視するかでランキングは変わる
ランキングを利用するにはまず、作成者がどのようなデータを使い、何を評価しようとしているのかをしっかり認識することだ。その目的と手段の違いで結果が変わってくる例として、前回ご紹介した「本当のホワイト企業総合ランキング」を少々アレンジしてみよう。今一度ご紹介すると、ホワイト企業総合ランキングとは、CSR(企業の社会的責任)の人材活用、環境、企業統治+社会性の各分野で得点化し、3期平均のROE(自己資本利益率)10%で抽出したものだ。一定の財務力をベースに、CSRデータで「信頼される会社」を評価しているランキングだ。
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