
「見知らぬ他人」には声をかけない日本人
みなさんは、駅の階段やバスの降車時にお母さんがベビーカーを運ぼうとしていたら、どうしますか?
アメリカ・ニューヨークで子どもを産んだ私は、エレベーターのない地下鉄の駅で、何度となく見知らぬ人にベビーカーの上げ下げを手伝ってもらいました。「May I help you? (手伝いましょうか?)」と通りがかりの人がごく自然に声をかけてくれ、本当にありがたかったのを覚えています。
重い荷物を上げ下げするときも同様でした。「困っている人がいたら、助けてあげる」という当たり前のことを当たり前にしてくれる人が大勢いたわけです。
帰国してショックだったのは、そういう姿をあまり見かけないことでした。重い荷物をもった人や高齢者など街中で「困っていそうな人」がいても、声をかける人が少ない……。
「日本人は見知らぬ他人に冷たい」のではないか。こんな印象をずっともっていたわけですが、先日、ネットに、「駅で困っているベビーカーの女性を助けず、素通りする人たち」という記事がありました。
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