精神科医が説く「人の失敗」を喜んでもいい理由 それくらいでは「人を見下す」うちには入らない
見方を変えればすんなり解決することも
僕は、企業において従業員の健康管理を行う「産業医」として、また、経営するメンタルクリニックでのカウンセリングを通して、たくさんの人々を診察してきました。
その中で気づいたことの1つが、「不安というのは生きている限り避けられない」ということ。どんなに順風満帆に見えても、まったく悩みのない人生というのは存在しません。みんな絶対、何かしら悩みや不安があるものなのです。思い悩み苦しむのが人としての姿であり、さがなのだとすら僕は思います。
そしてもう1つ、僕が気づいたことが、「見方が変わればすんなり解決する悩みもある」ということ。新たな視点を得ることで、悩みが悩みじゃなくなることは意外とあるものです。
そこで今回は、多く寄せられるお悩みについてアドバイスをお送りする形で、人生を機嫌よく送るヒントをお伝えしましょう。
人が失敗すると内心喜んでしまう
「仲がよく、業務上、お互いに助け合うことのできる同期がいます。なのに、そんな相手に対して嫌な気持ちになる自分がいます。先日、珍しくその人が仕事で大きいミスをしました。私はすかさず業務上のフォローを入れつつ、内心ちょっと『ざまあみろ』と思ってしまいました。こんな自分が嫌です」(20代女性)
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