精神科医が説く「人の失敗」を喜んでもいい理由 それくらいでは「人を見下す」うちには入らない
でもきっと、そんなふうに都合よく考えられない人もいますよね。
そのような方は「いい人でいなければいけない」と思い込みすぎているのかもしれません。「人の悪口を言ってはいけない」「人をねたんではいけない」など、倫理観や常識みたいなものを大事にしていらっしゃるのでしょう。
それはそれで立派だし悪いことではないです。……だけど、いつもそれだと疲れちゃいませんか? 僕だけでしょうか?
人がそれぞれ持っているある種の行動規範やルールみたいなものは、ときとして本人に対して強い呪縛になりえます。それがあなたの心を苦しくさせている可能性はないでしょうか。
人間はバランスが大事です。たまには脱線したっていいし、相手の失敗に対して内心で「ククッ」と笑い、ペロッと舌を出しちゃうくらいの感覚、誰にだってありますよ。
いつもそういう気持ちならたしかにちょっと嫌な性格かもしれませんが、たまになら全然問題ないです。普通です。それくらいのこと、「人を見下す」うちには入りません。
・人への意地悪な気持ちは“口に出さなければ”問題なし
・自分の中の「常識」「行動規範」「ルール」はときに強い呪縛になってしまう
・「 いい人」でいすぎなくていい
「難あり」な人と関わらなければいけないときは?
何を言っても否定してくる人がいる
「何を言っても否定的なことしか返してこない同僚がいます。関わらなければいいと思うのですが、今、同じプロジェクトに参加しているのでしばらくは顔を合わせる機会があります。一緒にいると気がめいるし、否定されてばかりで自分に自信がなくなりそうです」(20代女性)
「なんて残念な人なのだろう…… 」と心の中で拝んでおきましょう
いますよね、そういう人。一見まともなこと言ってそうで、よく聞いてみるとすべてに対して否定的な人。ずっと一緒にいるとこちらの生気が抜かれていきそうになりますよね。僕も「あ、無理」って思いますよ。
こういう人とは関わらないようにするのがいちばんですが、ご相談者さんのように、何か事情があってそういうわけにもいかないこともありますよね。そういうときのいい方法を教えてあげます。僕がいつもしている方法です。
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