就活生が志望を「ベンチャー」に変えたきっかけ 社会の仕組みを知り"大企業信仰"から脱却する

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経験を積むことも視野の拡大につながる。実際に企業に接して、自分の先入観(規模の大がよく、小はだめという思い込み)の間違いに気づく学生もいる。

「給与制度などを確認するうちに、規模にこだわらなくても満足のいく制度がある中堅中小企業を見つけた」(中堅私立大・文系)

「大手ではなくても、いい企業が多くあると感じた」(上位私立大・文系)

「大手にこだわる必要はないと思った。一人ひとりを見てくれそうだった」(その他私立大・文系)

大企業とベンチャーの社風は異なる。大企業には明確な序列があり、平均年齢も高い。役員クラスが60代、70代であり、20代や30代は駆け出しと言ってもいい。

知名度や規模がすべてでない

ところが、ベンチャーの創業者は20代、30代と若いことが普通。社員とそんなに年齢が変わらない。学生気分が残っており、ノリがいい。こういう雰囲気に接して大企業志向を改める学生は多い。

「インターンで大手の雰囲気が合わないと思った」(旧帝大クラス・文系)

「実際に会社に行き、雰囲気を感じたこと」(その他国公立大・理系)

「楽しそうだった」(旧帝大クラス・文系)

学生が就活初期に持つ先入観は企業規模の大小だけではない。知っているのは一般消費者向けの「B to C」ばかりで、企業間取引の「B to B」を知らない。就活を進めていくうちに、これまで自分の知っていた企業がB to Cと呼ばれる企業群であることを学ぶ。ところが、圧倒的に数が多いのはB to B企業であることを知る。そこで価値観の転換が起こる。

企業のビジネス形態がわかると、知名度や規模が当てにならないことを学習する。

「企業規模がすべてではないと感じた」(中堅私立大・文系)

「企業規模は関係なく、いい企業はたくさんある」(中堅私立大・文系)

「企業知名度は思っていたよりも重要ではない」(上位私立大・理系)

「CMなどでよく見る企業=いい企業ではないと思った」(その他私立大・文系)

次ページ大企業への信仰が崩れる
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