どんな人生も平坦ではなく、いくつもの転機がある。子供の頃には学校への入学と卒業がある。そして、大学の卒業を前に就活がある。社会人への関門をくぐるために、学生は初めて大人の世界を垣間見る。そこで多くの気づきを得て成長する。
成長とは、視点や価値観の変化だ。どのような変化を体験したのかを検証してみよう。使用データは、HR総研が2020年6月に楽天グループ「みん就」と共同で行ったアンケート調査だ。2021年卒業予定の就活生に対する「就職活動を経て、企業の見方で変わったこと」へのコメントを紹介する。
試された変化への対応力
2021年卒就活の特徴は、新型コロナ対応。突然の感染流行に対して企業・大学・学生のいずれも戸惑った。採用活動は3月から始まるが、企業が有事にどのような行動をとるのかを学生は変化対応力のリトマス試験紙として観察していた。
まず、慌てて採用を中止した企業に対しては、「コロナ期間で採用を中止にするような、切羽詰まった企業に行かなくてよかったと思っている」(上位私立大・文系)、「新型コロナウイルスの影響により、企業の対応の速さ・遅さが明確となった」(その他私立大・理系)と素っ気ない。
ある学生(早慶大クラス・文系)は、「新型コロナへの対応でその会社の将来性がわかった気がする」、「コロナの影響が深刻化していないにもかかわらず、Web面接の導入を決定した企業は先の見通しが鋭い」、「対応が遅い会社やコロナ禍での採用計画が立てられず、楽観的に見ていた会社は遅かれ早かれ業績が悪化すると思われる」と総括しているが、よい視点だと思う。
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